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zoom RSS 櫻子さんの足下には死体が埋まっている (太田紫織)

<<   作成日時 : 2014/02/07 00:09   >>

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満足度3 ★★★

角川文庫
初出版 2012年
読んだ回数 1回








角川文庫−裏表紙の紹介文

北海道、旭川。平凡な高校生の僕は、レトロなお屋敷に住む美人なお嬢様、櫻子さんと知り合いだ。けれど彼女には、理解出来ない嗜好がある。なんと彼女は「三度の飯より骨が好き」。骨を組み立てる標本士である一方、彼女は殺人事件の謎を解く、検死官の役をもこなす。そこに「死」がある限り、謎を解かずにいられない。そして僕は、今日も彼女に振り回されて……。エンタメ界期待の新人が放つ、最強キャラ×ライトミステリ。


感想、みたいなもの

「櫻子さんの足下には死体が埋まっているシリーズ」の第一弾!

このところ、ジャンルとして勢力を拡大中の「日常の謎」に属する作品です。

私のようなオジサンが、このような若者向けのシリーズに手を出した理由は二つあります。

まず一つ目は、女性の名前で私が好きなのが、○だけで成立する、というか、○だけの方が自然なのに、敢えて「子」をつけて「○子」としたものであること。

要するに、「櫻子(さくらこ)」や「薫子(かおるこ)」「遥子(はるかこ)」「緑子、翠子、碧子(みどりこ)「菫子(すみれこ)」「葵子(あおいこ)」といったタイプの名前です。

今は女性の名前に「子」をつけるのは流行らないようですが、キラキラネームなんかより、私はずっと良いと思います。

ちなみに一番好きなのは「薫子」さん。高校の同級生にいましたが、その時は「薫でいいのに、わざわざ子なんてつけやがって、ケッ!」と思っていたのですが、「るこさん」と呼ばれているのが可愛いかったのと、子をつけると気品が出てくるような気がして、それ以来、「○子」が好きになりました。

もちろん、「ビブリア古書堂の事件手帖」の栞子(しおりこ)さんが好きなのも、そういうヒト押しが加わってのことでした。



話はどんどん横道に逸れていきますが、「桜子」と聞いて思い出すのが、「カーリング娘。」として、トリノオリンピックで人気を博した「チーム青森」のメンバーだった寺田桜子さん(写真一番右)。



桜子さんはリザーブで、出場機会は少なかったのですが、その明るい笑顔が魅力的でした。

トリノ五輪で、「チーム青森」のうち、小野寺(写真:一番左)、林(左から二番目)の二人が引退したあと、キャプテンになった桜子さんでしたが、しばらくして引退。バンクーバー五輪には、目黒(右から二番目)、本橋(中央)の二人が出場しました。

そして、今年のソチ五輪には、元チーム青森の小笠原(旧姓:小野寺)と船山(旧姓:林)の二人が、結婚〜出産を経て、「カーママ。」として出場します。

カーリングはメダルの期待もかからず、テレビ放映があるかも不明ですが、BSあたりで放映されれば、深夜でも必ず見て、応援したいと思っています。

ということで、「櫻子」さんの名前に惹かれてはいたものの、さすがに手を出さずにいたシリーズでしたが、たまたまある日、文庫裏表紙のあらすじを見てしまったのが運のつきでした。

ナント、舞台が北海道の旭川!

私は、2009年まで8年間札幌に住んでいましたが、とにかく北海道が大好き。ブログにも、北海道関連のカテゴリーを設け、北海道が舞台の本は思わず買ってしまうという程の北海道好きなのです。

「櫻子」「北海道」と、好きな要素が二つ揃えば、これはもう買うしかありません。

ということで、今回初めて読んでみたのです。

ふぅ〜、長い。

−−−−−



舞台となる旭川は、北海道の中央付近にあり、どこへ行くにも便利なのですが、札幌、小樽、函館、知床…といった北海道の他の観光地に比べると、これといったウリに乏しく、北海道大好きな私でも、残念ながら住みたいとまでは思わない、地味めな街です。

僕らの住む旭川は、北日本でも、札幌、仙台に次ぐ三番目の人口の中核市で、話題の旭山動物園のお陰で、観光客数は全道二位。だけど、旭川は単なる通り道に過ぎない。動物園はお客を集めても、実際に宿泊するのは札幌、小樽、富良野、美瑛ばかりで、言ってみれば魅力に欠けた街なのだ。

美瑛軟石造りの重厚な建物や木造建築といった、開拓時代からの建物もまだ所々に残っている。けれどそれも、小樽のように華やかに街をもり立てたり、函館のように唯美に活かされたりもしていない。ただそこに持て余されるように存在し、壊れたら、新しいものに建て替えられるだけだ。


作中でも、このように語られていますが、旭山動物園が人気になる前は特にそうでしたが、印象の薄い街なのです。例えば、現在開催されている「さっぽろ雪まつり」を知らない人は少ないと思いますが、ほぼ同じ期間で開催される「旭川冬まつり」を知っている人は多くはないと思います。

そんな地味な街を舞台に、どのような物語が展開されるのか、それはそれで興味がありますが、作者の太田紫織さんは札幌生まれですが、本が出版された2012年までは旭川に住んでいたとのことです。


太田紫織『櫻子さんの足下には死体が埋まっている』公式PV

「出版」と書きましたが、実際には、まず「E★エブリスタ」という、日本最大級の小説・コミック等の投稿コミュニティにおいて「WEB小説」として発表されたのち、角川書店から書籍として出版されました。

なお、E★エブリスタでは、現在も第一巻を無料で読むことができます。

[無料電子書籍]櫻子さんの足下には死体が埋まっている

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物語の主人公、九条櫻子は、「三度の飯より骨が好き」な、お嬢様。

年齢は二十代の半ばから後半、男物の白いワイシャツにジーンズという服装を好み、背が高くスタイルも良い美人ということで、表紙のイラストにあるような、男っぽい雰囲気を持つ女性です。

「骨が好き」というのは、いろいろな生き物の骨格標本を作るのが趣味ということで、法医学の先生だった叔父の影響で、プロではないし、ましてや検死官でもなんでもないのですが、その方面の知識が豊富。

いわゆるワトソン役にあたるのが、旭川の高校生「館脇正太郎」で、どういうわけか櫻子さんに気に入られていて、呼び出されると、つい言うことを聞いてしまい、やっかいな事件に巻き込まれます。

櫻子さんが、その豊富な知識を駆使して謎を解くという、「万能鑑定士Qシリーズ」のようなタイプなのですが、Qシリーズが「人の死なないミステリ」なのに対し、こちらは骨ですから、「人も死ぬけどミステリ」という感じです。

本作は一作目ということもあってか、登場人物はさほど多くなく、物語の展開も複雑ではないので、気楽に読めると思います。

櫻子さんにしても、その推理が冴え渡るというわけでもなく、トリックもどうのというほどのこともないのですが、作者の描いたとおりに進行する物語を楽しむ、いわゆる「キャラミス」なのでしょう。ということで、櫻子さんのキャラに抵抗がなければ普通に楽しめると思います。

−−−−−



骨をきっかけに、事件を推理していくということで、思い出したのが、すでにシーズン8まで続いている人気海外ドラマ「BONES(ボーンズ)-骨は語る」です。

私は実際にドラマを観たことはないのですが、もしかしたら作者は、このドラマをヒントにしたのかもしれません。

調べてみたところ、現在、BS無料放送のDlifeで「BONES-骨は語る-シーズン5」を放送中です。

※2015/09/18追記

「BONES-骨は語る」と、タイアップ企画を行ったようですね。



『櫻子さんの足下には死体が埋まっている』×『BONES-骨は語る-』スペシャルムービーをみてプレゼントをもらおう!


−−−−−−−−−−−−−−−



文庫の表紙は、櫻子さんと正太郎のイラストですが、男物のワイシャツ姿の櫻子さんは、ボーイッシュな雰囲気もある美人。正太郎は、草食系の男子のイメージでしょうか。

こういうアニメ的なイラストがあると、個人によってイメージが異なることもなく、そのまま受け入れれば良いと思うのですが、ドラマ化されると、そんなことは全く無視して、ふざけたキャスティングが行われるので、本当にイヤですね。

右側は、「E★エブリスタ」で提供中の「WEB小説」のものです。


印象に残った言葉

北海道北西部、旭川から車で二時間ほどの位置にある、留萌管内南部の増毛町。そのキャッチーな名前で時々話題になるけれど、町名の由来はアイヌ語で「カモメの多い所」という意味らしい。昔は海がカモメでいっぱいになるくらい、ニシンが獲れたんだそうだ。今は増毛といえば、ニシンよりもエビという印象が強い。ボタンエビの漁獲量が日本一らしいし、ぷりっぷりの美味しい甘エビといえば、パッケージを見れば増毛産であることが多い。

−−−−−



第二話の舞台となるのが「増毛(ましけ)」ですが、「そのキャッチーな名前」と紹介されているように、北海道の面白地名の中でも上位にランクする町です。

北海道には、釧路の近くに「大楽毛(おたのしけ)」という地名があり、この二つを合わせて、「楽しく増毛」ということで、「頭髪に不安のある方」の聖地となっています。(ホンマか?)



また、増毛と言えば、やはり「エビ」。

ボタンエビの漁獲高が日本一ですが、甘エビも人気が高く、増毛を通る時はやはり「甘エビ丼」が食べたくなります。増毛の甘エビは、通常イメージするものより大ぶりで、旬の時期にはそのプリプリ感がたまりません。


さらに増毛には、日本最北の造り酒屋として有名な「國稀(くにまれ)酒造」があります。見学可能で、試飲コーナーでは全種類のお酒を無料で試飲することができます。

さらにさらに、増毛と言えば、各種、果物狩り。

市内から暑寒別岳に向かう街道沿いに、りんご、さくらんぼ、イチゴ、葡萄など、たくさんのフルーツ農園があって、フルーツ街道と呼ばれています。



リンゴ狩り、ブドウ狩り、イチゴ狩りなど色々あるけれど、この手の狩りモノで一番コストパフォーマンスがいいのは、僕はサクランボだと思ってる。スーパーで買うよりも、ずっと甘くて味も濃厚なサクランボを時間いっぱいたらふく食べるのは、他の果物よりも充実感とお得感が高いのだ。

という正太郎の感想があるのですが、私も北海道ではほとんど全てのフルーツ狩りを経験しましたが、全く同感です。

リンゴは一個食べれば十分だし、ぶどうもそんなに沢山は食べられません。イチゴはまあまあですが、やはりサクランボが一番。

木によって若干味の違いがあるのが分かるのも楽しいし、食べては種をピュッと吹き出し、また別の木に移ってはピュッというのも楽しいのです。

ただ、難点は、カリウムが多く含まれているため利尿効果が高いこと。退園時にトイレに行っておかないと、その後のドライブ中、トイレがなくてオロオロということになるので気を付けて下さい。

以上、増毛の楽しみ方でした。



※ブログ内の関連記事(太田紫織)

太田紫織 / 著作リスト

(ブックレビュー / 櫻子さんの足下には死体が埋まっているシリーズ)
櫻子さんの足下には死体が埋まっている

※関連サイト

アニメ「櫻子さんの足下には死体が埋まっている」公式サイト
[無料電子書籍]櫻子さんの足下には死体が埋まっている - E★エブリスタ


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